The Last Jedi を観終えて(ネタバレ注意
タイトルにもありますがネタバレが多分に含まれています
間違ってこのページを開いてしまった人のために本文は少し間隔を開けています
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まず観終わった直後の率直な感想は「ややがっかりした」というのが正直なところです
というのも、前作「フォースの覚醒(ep.7)」から回収された伏線と、本作で張られた伏線が最終的に中途半端な形で回収された点が数点見受けられたからです
(ん~…ちょっと消化不良感があってイマイチだなぁ…と思い、一緒に映画を観に行ってくれた人に思わず愚痴ってしまった…申し訳ないことをした……)
でもまぁ、スターウォーズの魅力の1つである「ブラスターやライトセーバー使ってドンパッチやりあう」という要素がたくさん盛り込まれていたのでそういう意味で爽快感はありました
それ故、バトルものが好きな人には非常におススメできます
また、今回は各人物(レイ、レン、フィン、ルーク、レイア)に対して注意深く描写が行われていたので、その点は良かったと思います。
また、ルークが死んでしまうシーンは非常に感動しました
一時代を築いた偉人の死が、残されたレイやレンが次回作でより一層暴れまわるだろうことを示唆していると思います
3部作の真ん中の作品のため、今作は中継ぎ的役割が大きいですが、今作単体として観ると、ストーリーとしてやや疑問の余地が残る部分がありました
内容自体かなり動いた割りに、伏線はしっかりと拾ってくれなかったかなという感じがあるのでその点が少し心残りではあります
具体的に消化しきれなかった部分(感想含む)を次から挙げていきます
・マズカナタがライトセーバーを所持する経緯について未だ語られず
ご存知の通り、マズカナタはep.7からの登場人物です
元女海賊、1000年以上生きてる、酒場の店主という特徴があります(長寿であることと見た目がヨーダに似ていますが、実際同じ種族なのかはまだわかりません)
ep.7で描かれましたが、この女性がルークのライトセーバー(ルークがep.5でダースベイダーと戦ったときに使用したもの?)を持っていました
この経緯について未だに語られていません
今作ではフィンと電話をしただけ(何やら取り込み中のようでした…)で登場時間は数分でした
個人的にはもう少しマズカナタについて言及してくれよぉ…と思いましたが、次回作まで待つしかなさそうですね
・名もないハッカーの正体は何なのか不明確
詳細は省きますが、フィンはファーストオーダーの基地に潜入することができるセキュリティハッカーの力を借りる必要があり、マズカナタに紹介された人物をある惑星に探しに行くことになります
その過程でトラブルが発生しフィンは違う人物を雇うことになります
ハッキングの腕は確かでしたが、結局このハッカーが何者なのかはっきり言及されている描写がないように思いました
この人も次回作で深く掘り下げられるのでしょうか…??
・フィンの恋の行方
これも詳細は省きますが、ep.7時点ではレイとフィンがくっつくのかと思っていましたが、全然別の人とフラグが………まぁこういうことも物語ではよくあることなんでしょう…
・スノーク弱すぎ
ファーストオーダーの最高指揮官でありフォースの使い手でもあるスノークは、本3部作においてのラスボス的立ち位置なのかと思っていましたが、今作でレンに不意打ち的にあっさりやられました
しかも「(レンの)心の動きは手に取るように分かる」と豪語しておきながら、隣で密かに起動されるライトセーバーの動きは分からなかった…
やられたときは失笑してしまいましたね
スノークの正体はダースプレイガスだとかダースシディアスだとか、はたまたアニメ版「クローンウォーズ」に登場するファーザーだとか、他にも色々言われています(ファーザーならライトセーバーでは死なないみたいですが…
スノークの正体が言及されていない以上、ep.9でも少なくともチラッと出てきそうな気がしますが、今回あまりにもやられ方がマヌケに見えました
・レイの正体
ep.7でレイの正体が何なのか、思い切り伏線が張られまくりましたが、結局特別な存在ではなく一般人の子であり両親は既に死んだことがレンの口から語られます
設定としてはアリだとは思いますが、その後の展開あんまり面白いことになりそうになくない?大丈夫?と思ってしましました
個人的にはルークのクローン説やエズラの息子説が面白いと思っていたのですが、期待通りにはなかなかいかないですね
・レンの過去
レン自体そもそも何故ダークサイドに傾倒したのか作中で全くと言っていいほど述べられていません
ルークは気付いた頃には既に闇に呑まれていたと言っていますが、ルークとの修行中にスノークと何かしらの形で既に接触していたのでしょうか…?
また、レンはスノークにいいように操られダークサイドとライトサイドの間を迷ってしまいます(スノーク談)がそんな迷いのある人間に最終的にスノークはやられてしまうわけですし、レン関連の出来事に美しさを感じませんでした
ダースベイダーはダークサイドの化身として躊躇なく敵を殺していく非道さがありましたが、それ故のカリスマ性というのがありました
一方でレンは、自身が信奉するベイダーの2番煎じにもなってない気がしてep.6, 7ではふわっとした話の展開になっていると思います
はっきり言って前作のハンソロの死ぬ流れもよくわかりませんでした
・ルークのせこさ
ルークはレンとの過去についてレイに説明するとき、重要な部分をごまかして説明してしまいます
結局その誤魔化した部分がレンについて明かされ、レイはルークと口論してしまいます
それだけ恥じるべきことだったとルーク自身は考えているのかもしれませんが、誤魔化すってジェダイとしてやっぱどうなの?ってかルークってそんなせこい人間だったんかよ…?とがっかりしてしまいました
・最終的な展開の予想
スノークを倒した後、レイとレン(というかこの2人の名前ややこしいな)はスノークの補佐官を倒すために共闘します
敵を倒し終わった後、レンが新しい国を作るためにレイに共に銀河を統べることを提案しますが結局レイには断られて、レイはその場を立ち去ります
その後、レンはレジスタンス殲滅することを選び、レジスタンスが逃げ切ることでep.8自体は終わってしまいます
もう展開的にレンがラスボス的立ち位置になってレイやその周囲の人たちがレン率いるファーストオーダーと戦う図しかep.9では見えてこない気がするのですが、また二転三転するのでしょうか?
・フォースの万能感
フォースはこれまでの作品では、物を動かす、人の心を読む、人の心を操る、未来視、といったことができました
今作では、レイアが宇宙外に放り出された時に飛行船に戻るために使われたり、霊体のヨーダが雷を落としたり、生きているにも関わらずルークが遠くの星に自分の霊体を具現化させたりと、使われ方の幅がものすごく広がりましたね
なんかご都合主義展開になってない?と思ってしまうのですが、フォースの達人であるヨーダと、ミディクロリアムの申し子であるアナキンの子どもたちだからこそできる芸当なのかな、と無理矢理自分に納得させてはいます。納得させてはいます。納得させては、います。
・数人の弟子
修業時代のレンがルークを襲った後、兄弟弟子数人と修行の地から去ったことがルークから明かされます
ん?数人まだ生きてるってこと?ルークの弟子になるぐらいだからフォースはもちろん使えるだろうし、そんな人たちが全然活躍してないわけないだろうし、でも初耳なんだが…となりここでもまた余計な伏線を張ったんじゃないのかな、と感じました
その弟子数人は何をしているんでしょうかね?
もう既にスノークか他の人に殺されたのか、それともep.9で出てくるのか、ここも要チェックです
・黒い穴
ルークがいた島の下の方にあった黒い穴の正体は結局なんやねん
ざっと気になることを列挙しました
ep.9で上記の疑問がキレイに解決されるのならぶっちゃけ別になんだっていいですが笑
あと、スターウォーズのアニメ版も視聴している身としては、レイアが倒れたときに臨時で任命された紫の指揮官がどうもサビーヌのようにふと見えました
年齢的にも髪の色的にもありえなくはない話だとは思いましたが…指揮官の方はやや頭が堅そうではあります笑
ep.8では「反乱者たち」に出てくる人物に関する情報が少し出てくるのかなと個人的に期待してましたが、思っていたより出なかったですね
ローグワンではヘラとチョッパー、ゴーストに関する情報は出てきて個人的には非常に満足しましたが、この満足感がep.9でも味わえることを期待しています